クロスボーンガンダムゴーストを読みました。去年連載のニュースを見た時には「鋼鉄の7人で奇麗に終わっちゃってるのに今更掘り出してどうするんだ?」と疑問で触れないでいたのですが、最後にカーティスとして生きることにしたトビアが主人公みたいなものと聞いて好奇心が芽生え、読んでみようと思ったわけです。
 内容に若干同人誌的なところがあることは否めないことを除き、基本的には楽しんで読めました。Vの時代が舞台のクロスボーンということでどうなのだろうと思ったんですが、思えばあれはサイド2の立国化とレジスタンス組織の紛争ですし、まわりで色んないざこざがあってもあまり違和感はない感じなんですかね。それよりかは軍の戦闘技術関連のことが一般人にどれだけ知られているのかについて全く想像がつかないから、ゴーストの主人公の成り立ちについては「これってこういうものでいいの?」くらいの感想にしかなりませんでした。
 クロスボーンガンダムX0については格好良い悪いは未だよくわからないです。クロボンである以上格好悪いことはないと思うんですが、BRと近接武器はザンバスターの方が好きなデザインでした。ただ珍しいことに銀色ということで、きちんとした画像として見たら案外ハマれる感じかも。それよりも、可能か不可能かはさておいて、サウザンドカスタムのコンセプトがかなりぶっ飛んでいて、初っ端から出てきたデスフィズもどことなくコルニグスっぽくて良い感じです。是非売れて正規のクロボン作品として色んなゲームに登場してほしいです。少なくともGジェネなんかは次から早速出してくれるような気はしますが…?

 中学生の時に観たガンダムF91がすごく良くて、続編は漫画だと聞いて急いでクロスボーンガンダムを読んで、シーブックとセシリーが最後には幸せに終われたのだなぁとしみじみすると同時に、読んでいる内にキンケドゥ以上に気に入った海賊少年のトビアが、さらにその続編の鋼鉄の7人ではエースパイロットにまで成長する中で、はじめに信じたボーイミーツガールのためだけに猛進してきたこと、そして最終的にはヒロインのために視力を失い戸籍を変える必要まで生じたけど、それでもベルナデットの傍にいることができた、等々の一連の流れは自分のガンダム経験の中でも特に好きなストーリーで、トビアもX3も今では首位争いをするくらい好きなMS&パイロットなんですが、そのトビアが、形はどうあれベルナデットと一緒に暮らせている(た)ことを公式にしてくれたことは、やはりとても嬉しいという気持ちです。何より、結局はトビアも憧れのキンケドゥと同じ境遇をいっているんだなという事実が何だかほんのり。名前を変えてまでがんばるっていうのはやっぱり格好良いですね。
 お試しで2巻まで買ったので、また次の時に既刊4巻まで購入してこようと思います。