今更ですが、くりーくんの2巻を読みました。ずっと出てること知りませんでした。

くりーくん(2)<完> (アフタヌーンKC)

くりーくん(2)<完> (アフタヌーンKC)

 まさに隠れ名作といっていい漫画だなと思います。まさにギャグの中に社会批判ありといったところです。学歴や世間的に立派とされる仕事に執着するよりも、今したいことや人との間のコミュニケーションを重視するべきだというのは、訴えとしては代表的なものですが、そういうことをこれだけストレートに表現しておきながら全く寒くならないところは、絵柄や世界観の成すところだろうなと思いました。同時に歳月の流れと季節のめぐりと生と死についても丁寧に書かれていたところが自分は一番良かったかなと思います。ねずみが主人公というところが味噌なんですね