また少し経ちました。最近の生活は自然体でいる結果独りが多いです。特に大学。時間があると図書館にいってます。ほかの大学の図書館がどんなものなのか東大を除いて殆ど知らないので平均値がわからないんですがうちの大学の設備は中々悪くない気がします。落ち着きます。去年は自習室の主でしたが今年は図書館の主になってもいいんじゃないかと思います。部室のパイプ椅子がもうちょっと座り心地よければもっといてもいいかもしれないんですけどね。なんにせよ好きに読んで好きに運動して自由気侭です。試験が近いのであまり好きにしていてもよくないんですが気侭です。
 試験近いのにいきたい美術館多し。この頃のドイツとオランダ美術のプッシュのされ方がぼくに優しい。マウリッツハイツ美術館展とかバーンジョーンズとかベルリン国立美術館展は学期終わってからでもまだやっているので暫くは大丈夫なんですが、うだうだいっているうちにポーラ美術館の印象派の展示は終わってしまいました。後悔。こうして金曜だからって夜更かししているとせっかく一日中完全にフリーに行動できる土曜に寝坊して身動き取れなくなったりするからみんなも気を付けるのだ…
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 ニュースを観ているとASEANで領土問題がどうだとかあったり、いじめやらパンダやらがなんだとかでTPPの協議の進み具合については触れなかったり、中々思うところがあります。今更になって去年の歴史尽くしの勉強はとても面白かったなぁと思い返しているんですが、たとえばシューマンシューマンプランで有名な彼ですが、ECSCの立ち上げを提唱するに際し、歴史をかけて領土争いの中心地となっていたアルザスとロレーヌをフランスとドイツの共有物にします。もう半世紀以上も前のことなんですが、領土で揉めたら半分こすればいいだけの話で、こんな今更になって尖閣諸島がどうとかで荒れまくって、挙句の果てに都が買うか国が買うかみたいな間違ったルートの先まで行ってしまったようで、みんな時代遅れだなぁと思います。「尖閣購入カンパをしてこその日本人」とか。ずれにずれにずれにずれまくった結果たどり着いている発言。中国に行ったことのない人間が仮想の中国人批判をしていたり。一部を見て全体と思ったり。頭が痛くなります。あるいは後者の間違ったジャーナリズムの話なんですが、今まさに筑紫哲也さんの「ニュースキャスター」を読んでいる最中で、この逸材が11年以降にも存命であればと悔やんでも悔やみ切れません。報道倫理の決壊があれから1年と4ヶ月を過ぎても絶好調です。まぁ、多分それよりも前から駄目の火種はあったんでしょうが、こうやって顕在化してきた今、ばしっと叩いて奇麗に直してやってもいいだろうに、結局だれも決定打を与えられぬままずるずるとここまできていますし、この悲しい現状はこれからも続いていくんでしょうね。
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 今日(昨日)は金曜日でした。奇しくも13日でしたが。毎週恒例の紫陽花革命が首相官邸前で行われています。ニヒル(?)気取りの傍観者はどちらの側に対しても強く言いませんが、たまにぼやく「電力足りないんだから(再稼動は)仕方ないじゃん」という一言には我慢なりません。去年からうんざりするほど多いです。政治家と同じで何も知らないんでしょうがそれにしたってそういう人間もある程度の発言権を持てるようになっている時代だというのだから困ります。あまりこういう「活動」みたいなことはしたくないんですが仕方ないのでリンクを載せておきます。
 http://www.youtube.com/watch?v=FV-xS7Co-GM
 はじめの10分を観るだけでも大違いでしょう。広瀬隆さんの勉強会の様子です。去年震災後に観ていたやつで最後の再生から1年が経ちますが、今観直しても愕然とわかるように、事故当時の事態は非常にシンプルでした。何をどうすればいいのかというのはとてもわかりやすい形で判明していたのです。少なくともプロの間では。では何故そううまく動けなかったかというと、政府と東電(一部ほかの電力会社も)の怠慢のせいに過ぎないわけです。今日でさえそのふたつのもう慣れてしまった酷いニュースは流れ続けていますが、なんにせよ、あの震災直後に正しい動きができなかった連中が今も権力を握っているのがこの国なわけです。そしてそういう連中がトップにいるならば、たとえ電力が足りないにせよ(もちろん足りていると確信していますが)、これ以上原子力エネルギーなんて動かしてもらっては困るわけです。
 再三書いていますが、こういう話って必然的にある程度解説っぽくなるし、だからこそ反原発の活動っぽく見えるわけですけど、少なくとも自分自身の気概はそこにはなくて、上の歴史の話にせよ、なんでもっと知ろうとしないのか、という一点に集約される怒りからきています。もちろん自分も知らないことだらけでもっと勉強していかねばならないのですが… たまには自分の庭の手入れの前に他人の庭についてもどうこう言いたくなります
 そして動画内でも触れていますが、天然ガスエネルギー。原発を推したい人たちは死んでも口にしません。トレンディーな新しいエネルギーの時代なんて来てもらっては困るでしょうから。ではどうして困るのか? まさにそれこそ自明というものでしょうね