<最近気付いたこと
 猫が嫌いになった。自分でもびっくりですが、とにかくそういうことになりました。たぶんこのブログに着手したときは猫派だったと思うんですが、少し前にどっちかわからなくなって、今では猫は好きではない、完全な犬派です。前に友だちの家で非常に猫らしい猫を見たときにふと自覚しました。まだ猫らしさのない子猫ならいいんですが成熟した猫はどうにも苦手です。ジョジョで荒木先生が猫をいじめる理由もなんとなくわかるようになりました。なーんかね。腹立ちますね。やるかコラァッてなりますね。 理由としてはやはり猫の習性? が気になるのだろうと考えています。犬はちょこちょこ付いてきて舌出して座ったりするのが物凄く可愛いんですが猫は勝手気ままですよね。究極的には従順か否かの違いに終始する問題なのだろうと思っています。俺は俺ならむしろ従順でない方がいいんだよわかってないなぁとか言い出すんじゃないかと思うんですがそんなことはないようです。こういう変化もあるのだなぁと驚きました。という話。
<最近の生活
 毎日好きに本読んで好きに人と会って好きに美術館行って好きに映画観て好きにおいしいもの食べて本当に仕合わせです。あとはまぁ日々の放射線との戦いとか福島第一原発4号機の心配とかがなければ言うことないんですが、ある種の死のスリルが隣り合わせての芸術鑑賞は奇妙な興奮を呼び起こすようで、そういうのを脳裏においての情景の切り取りの絵画を観ることがとてもよく心に響くようになりました。日常的に美術鑑賞をはじめてまだ2年も経っていませんがそれでも良いもの(≒世間的に良いとされるもの)を見続けてきて少しは研鑽されたかなと思い始めています。 ちなみに、うちの大学が色々なところと提携を結んでくれているおかげで一般大学生料金よりもさらに安くなるのが地味に嬉しいです。 特に凄いなと思ったものは後で記事にしようと考えています。六本木のオブジェの展覧とか。あれは是非行ってもらいたい。
今週のお題「夢」
 俺の夢というとバシバシ人が死んでいくんですがこういうことを言ったり書いたりするとあまり良くないようなので芸術繋がりで話すと、俺の夢にはサモトラケのニケが頻出します。 ニケは俺が5年前にはじめてルーヴルで観たときからずっと俺の精神を支配していて、そのせいです。あれのおかげで、本当の芸術品というのは、もはや美醜とか善悪とかそういうものを超越しているのだということを理解しました。美しい以前に怖い、怖い以前に美しいという両面性が完全な比率で以って輝いていたのがサモトラケのニケです。ニケは本当に怖かった。美術館をさまよっていて、ふと階段の上を見上げると首のない女神が在って、一目であれは恐ろしい代物だなと思ったことをよく覚えています。当然、書いたように、それでいて奇麗でした。摩訶不思議な像です、あれは。それ以来夢の中の怖いイメージにも奇麗なイメージにも、どちらの背後にもニケのシルエットが浮かぶようになりました。あるいは話の前後に何気なく居座っていたり。常にではないですが、かなりの頻度であらわれます。それ以降の美術品で夢に頻出するまでに印象強いのはフィリピンのサン・オーガスチン教会にある巨大オルガンくらいしかないですが、それにしてもニケは別格です。 ああいう奮えを体感できるならもっと世界の美術館に行ってみたいなぁと思います。 ちなみに、同じルーヴル美術館のミロのヴィーナスにはぴくりとも反応しませんでした。やっぱりニケとは特に相性がよかったのかなぁ