追記?

 「誰にでもわかりやすく説明する」ことが頭の良い人の話し方の条件として挙げられることが多いですし、確かに俺の周りの賢い人は皆その程度のことはできるんでしょうが、完全な意思疎通を目指そうとして話したら、相手にとって分りやすい言葉を選んでいる暇はないのだと思います。手間がかかりすぎなんです。対大衆の話し方も必要なんでしょうが、かといって「常にそうするもの」と思われるのでは、おそらく向こうも溜まったものではないでしょう。約分しないで計算しているのに近い感覚だと思います。多少語意レベルがあがっても、やはり7/14ではなく1/2と言い切った方が、話しやすいし純度も高くなるんでしょう。 そしてそれが語意のレベルではなく言語のレベルに変わることもあるのでは。たとえば日本語だと伝えにくい内容だから英語にシフトチェンジするなんて光景は何度も見てきたことです。
 多勢側がそちらに近づこうとしないのならそれは貧しいことだと思います。
 3.11以降では、たとえば科学者と大衆の関係が近いです。この場合は大衆が近づくべきです。上の話だと文科系の例が一番合うんですが、最も顕著という意味では今日で言う理科系の分野だと思います。