もやしもんの12巻を読みました。限定版があることとか知らなかったし書店にももう置いていなかったので通常版です。損したかも?
 相変わらず現実的にリアリティのない漫画だなーと思いましたが、それはさておいて、今回扱った「大人になるとは?」などの命題って、これまで随分長いこと鼻で笑ってきましたし、そういうのってぜんぶ自分の中で消化すべき疑問だと考えていたんですが、最近実はそうでもないのかもと思い直していたところなので、勝手にタイムリーな内容でした。 こういう問題は突き詰めれば自分の価値や権利の大きさを測って他人のものと比較、しいては考量して選択することだと思うのですが、そこの線引きというのはとても難しくて、自分の中だけでわかったようなふりをしていると、気付いていない自身に足を引っ掛けられて転んだりということがあるのかもしれません。その気付いていない自己というものはこの頃存在を確信していて(そう至るまでにものすごく時間がかかっているのかもしれませんが)、その存在を把握しているのはもちろん、それを既に「気付いていないものではない」と言えるくらいにまで性質まで理解していないことには、自分で命題について納得したと思ったことも真にそうではないということが頻繁にあり得るのだなと思っています。そしてその気付いていない自己の考えまでをも把握するには、自分の感知していないところにあるという共通点を持つ他人の価値観を取り入れていくことが大切なのだなとも思うようになりました。
 だからこうしてこのめがねの子みたいに他人にぶつかっていくことも、自分である程度問題に向き合ったあとでならば、とても重要なことだと思います。 農とか全く関係ないですが、ストーリー部分を読んでそう感想しました。
 こうして書いてみると当たり前のことなんですが、独りよがりの人間は、こういう当たり前のことに気付くようになるのにもすごく時間がかかるものなんですね

もやしもん(12) (イブニングKC)

もやしもん(12) (イブニングKC)

 しかしそれにしても進展のない漫画ですよね… 彼らが進級するのはいつになるんでしょうか。ていうかそれまで続けるつもりなんでしょうか