ダヴィンチ美の理想展に行ってきました
 行ってきました。本来は友だちと行く予定だったんですけど延期日がオレの行けない日だったので勝手に独りで行ってきました。フェルメールの次の展示で引き続き文化村。平日の夕方でしたが人は多かった。やはり誰でも知ってる芸術家なだけあって集客力が違いますね。
 携帯の電源が怪しくてあまりメモを取れなかったんですが記憶に任せて書きます。
 <岩窟の聖母>ルーブルにもあったなぁと思いながら観ていました。ダヴィンチの背景技術が高すぎてなんだこれって感じでした。人物像はダヴィンチ後続の弟子たちもかなり似せることができていて寧ろ本家に新鮮味がない状態だったんですが、それ以外の細部までみるとこれがダヴィンチかぁと思わされます。ちなみに岩窟の聖母は依頼のときのいざこざで二種類あって、もう一種類はロンドンNGにあるそうです。
 <柳の枝の飾り文様アルブレヒト・デューラー>故郷の文化の体言ですって。おっしゃれー。<ポリフィオ〜夢における愛の戦い〜>これがどういう影響をもっていたのか読んでもよくわからなかった…。1<衣紋の習作>布の質感すごいなあと思った。これが単純な画力? あとは、布は関係ないんですが、指とか注視してみるとそこらの画家とは違うなと思います。
 <ほつれ髪の女>ダヴィンチ好きにはほかの何よりも評価が高いという褐色土の小さな板の上に描いてある絵。ダヴィンチの女性の描き方はめっちゃ噛み砕いて説明すると「斜めってるのがえろい」という話になるんですが、まあその王道なんでしょう。個人的には予想していたよりはピンとこない、…とはいえ合わないと断じるにしては随分長く眺めてしまった。不思議な作品でした。単純な絵とはいえ奇妙なくらい鮮明に思い出せるし… よくわからないな
 <モナリザ>コピーや像やら含めたしか12連続で飾ってあって見ごたえがありました。今回一番のお目当てだったアイルワースのモナリザは3つ目に。この一気に女性的になったモナリザを果たしてダヴィンチが描いたのか否かは俺が初めてこれについて読んだときから10年経った今でも意見が割れているそうで興奮します。モナリザは謎が一杯で楽しいですね。実際に考えてみると柱の有無からいろいろと推察が及ぶようです。モナリザの背景とかについてぐぐると面白いものがたくさん出てくると思います。
 しかしアイルワース版のモナリザは可愛いですね。今でもいまいちわからない手の甲が左右で男性的女性的という見方を除外しても、オリジナルのモナリザには奇妙な中性感がありますが、アイルワースは女性的でしかありません。結局ダヴィンチが同性愛者だった自分と重ねて描こうと思い直したのか全く別の目的で描いたのか、今となってはわからないから楽しいんですね。不思議いっぱいモナリザ大好き。<フローラ>とか<裸のモナリザ>もじっくり観ることができました。
 <レダと白鳥>白鳥になったゼウスの表情がえろすぎて思わず笑いそうになりました。正直だなぜうすは
 <ラ・ベル・フェロニエールとフランス国王フランソワ1世>フランソワは戦争に勝つためにムスリムと組んだりするとんでもないやつなんですけど芸術にかけては極めて耽美的で バカでいいなぁと思います。むしろ好きです。
 http://davinci2012.jp/
 絵描き? の外国人の女の人がお子さんを連れて作品に対しこの配色がああだこうだと教えていたのとほぼ同じ速度で進行していたのでラッキーでした。小声の英語だったのであまり聞き取れませんでしたけど良かった
 安定立地の渋谷ですしモナリザ関連で興味のある人は当然行ってみて損はないと思います。大学生は学割きいて1000円です。