☆イ・ブル作品展「私からあなたへ、私たちだけに」に行ってきました
 六本木森美術館のイ・ブル展に行ってきました。とはいえもう1ヶ月くらい前の話になってしまうんですけど。軽く寄るつもりがものっすごいかっこよくてめっちゃ長居してしまって結局授業に大遅刻した思い出の日ですね(ほんわか
 ちょうどワンピース展も同時にやっていて怖いお兄さんとかお姉さんとかおばさんとかおじさんたちがルヒーがどうとかチョッパーがどうとか言う中で独り細々と向かっていたのもいい思い出です。
 「私の作品にあるモンスター的要素は分類することのできない神秘的なものへの畏れや魅惑に触れながら既存の様々な境界を超越することにある」「無題シリーズでは合わせ鏡のような効果で都市模型の断片のような形が無限に続き増す。ここではlive foreverから続く永遠性の希求で空間的な無限の概念へと置き換えられています。〜中略〜。作品には鏡やプラスチックなど周囲の風景を断片的に映しとる素材が多くつかわっれていますが、床全体にも鏡が敷かれています。その空間では様々な時代や文化で思い描かれた理想的な社会や幻想風景が浮かび上がる中、私たちはそれらが歪んで映り込んだ虚構空間と現実の空間との狭間に置かれることになります。廃墟のように見えるその風景は、現実の社会が見えているようで、なかなか手が届かない存在であることを物語っているようにみえます」……こういったイ・ブルの発言や解説を読んでなるほどなーと思ったり、あるいは「雪解け(パクチョンヒ)」「朝の曲(エスペラント語)」なんかを見てこの場合かなり直接的なメッセージを読み取ったりもできたんですが、この六本木のイ・ブル展では、そういう美術館的楽しみ方よりも、ただただカッコヨサに目がいく男子的娯楽性の方が強かったです。
 まさしくかっこいいの一言に尽きます。
「誤って記憶されたせりふ」「アマリリス」「さなぎ」「サイボーグ」「キアズマ」「クラッシュ」「天と地」どれも超クールでした。
 極めつけは「出現」

 イ・ブル展の宣伝のトップにもなっている首のない女性「出現」。こんなオブジェがどーんと吊り下がっているんです。興奮します。あらゆる角度から眺めてハァハァしてました。監視のお姉さんの視線も気にせずにハァハァしてました。
 どのオブジェも物凄く精巧な造りでじっくり観察させられますし、最後の解説ムービーまでしっかり観ていたらそりゃ時間を取りもしますよね。今ふと思った
 この展示を俺が口に出して人に勧めるのは、美術的感性云々よりも、単に男の子なら好きかなぁと思うからなのかと思う反面、しかし彼女の言葉には考えさせるものもあります。
 「死のテーマはわたしを憂鬱にさせます。でも、その憂鬱はとても美しいものなんです」
 恐怖が同時に美しくもある。国や時代を問わず殆どの芸術家が言い、また俺も賛同することです。何度も書いてますね
http://www.mori.art.museum/contents/leebul/
 特にメガテンの悪魔デザインが好きって人は行って間違いないと思います。もしくはワンピース好きな人はそのチケットで無料でこちらにも入れるので立ち入ってみてはいかがでしょーか。今月の27日までやっているそうです。
 しかし東京にいるとこういう大規模な展示があっていいですよねえ。都会に住むメリットの中でも一番大きいんじゃないかと思います